よくある質問
鍼灸とは何?
鍼灸は、一般に「はり・きゅう」、または「しんきゅう」と呼ばれています。東洋医学の一分野として、中国に起源をもつ我が国の伝統的医療です。「鍼」は金属の細い針を経穴(ツボ)に刺入し、「灸」は艾(もぐさ)を燃焼させて、経穴(ツボ)に刺激を加え病を治そうとする施術です。
鍼を打ったり灸をすえる「ツボ」とは何?
俗に「急所」とか「ツボ」とか言われているのが経穴です。全身には手足から内臓につながる数本の経絡がありその上に経穴が配列しています。経穴は全身に361ヵ所もあり、それぞれ特有の名前がついています。経穴ははり・きゅうを行う場所でもあります。
鍼灸師は、そのツボの名前を言っただけで体のどこにあるのか、主にどんな疾患に効くツボなのか、すぐわかります 。
灸は熱いですか?
灸は艾(もぐさ)を使用します。艾はよもぎの葉を乾燥し、葉についている裏側の部分だけを集めて乾燥させたものです。
お灸にも施術の方法がいくつかあります。
肌に直接もぐさを乗せ施灸する方法では、熱く感じる場合がありますが、今はほとんど火傷しない様、またその跡が残らない様に施術します。
また、知熱灸と言って患者が「熱い」と感じたら申告してもらい取り除く方法や鍼の上に艾を乗せて温める灸頭鍼などもあります。
鍼灸がうつ病、更年期障害、ストレスによる不調などの改善に役立つのでしょうか?
ストレスから来るさまざまな症状の改善に、鍼灸は大変有効であるといわれています。
また、更年期障害に伴う自律神経失調症や不定愁訴(めまいや動悸、肩こり、腰痛など更年期になってから起こる症状)を治めるには、鍼灸がもっとも適している治療法の一つです。
うつ病に関しては、心療内科などの西洋医学との併用治療がより有効と言われています。
鍼灸に副作用はありますか?
鍼灸は、ツボを刺激し身体のバランスを整えていく治療法ですので、副作用は殆んどありません。子どもからお年寄りまで、安心して治療を受けることができます。
ただし、鍼や灸も一時的に体の症状を変化させるので、刺激が多すぎた場合には体がびっくりして体が重くなったり、張る感じが出たりする事があります。しかし、この場合でも長くとも一日もしくは二日で取れます。ほとんどの場合、治療を受けた後にゆっくりと体を休めていただければ改善されます。
鍼は消毒されていますか?
鍼は、「ディスポーザブル(使い捨て)」を使用しています。
ディスポーザブル鍼は消毒滅菌されて、一回使用ごとに廃棄されます。
妊娠中でも鍼灸を受けられますか?
鍼灸治療は、身体の免疫力や自然治癒力を高めていく治療法ですので、妊娠中の女性や胎児などへの副作用はなく、投薬による治療ができない方に適しています。
病院にかかっていて薬も飲んでいますが鍼灸の治療に問題はないでしょうか?
疾病によっては、投薬と鍼灸との併用によってより高い効果を望める場合もあり、欧米ではそれが標準的な考え方になりつつあります。日本でも積極的に併用治療を推奨している医師、鍼灸師も多数存在します。病気によっては、西洋医学との併用によってより高い効果を望めるものもあります。
鍼灸院にはどんな服装で行けば良いでしょう?
施術は症状のあるところだけでなく、そこから離れた手足のツボを使って行うことがあります。それらの反応を見やすいように、手足やつらいところが出しやすくリラックスできるような服装でお越しください。当院には施術が行われやすい服を用意してございますので、特別な服でない場合でもご安心ください。
保険を使って鍼灸治療は受けられますか?
現在鍼灸において保険適用が認められている症状は、神経痛、リウマチ、腰痛症、五十肩、頸腕症候群、頸椎捻挫後遺症のほか、慢性的な痛みのある疾患で、国や自治体が認めたものに限られています。さらに、保険の適用には、医師の同意が必要となります。申し訳ありませんが、今のところ、当院は保険診療ではなく自由診療のみとさせて頂いておりますのでご了承ください。
整体師とかカイロプラクターとかとは、どのように違うのですか?
鍼師・灸師・あん摩マッサージ指圧師の免許は公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会の国家資格についてにあるとおり、厚生労働省が認可を与える国家資格です。よってその資格の取得には、国が認めたカリキュラムに従った教育内容を持つ学校を卒業し、さらに卒業後に行われる国家試験に合格しなければなりません。
カイロプラクティック、整体、エステティック、クイック、タイ式、リフレクソロジー、気功、アロマテラピー、リラクゼーションなどは、そのような規定がなく、資格は各々の協会の任意の認定を受けただけで、国や自治体など公的機関からは認められたものではありません。統一された知識・技術的水準は存在せず、公的にも無資格と言わざるを得ません。
出産後も鍼を受けて大丈夫ですか?
大丈夫です。
産後の鍼という治療法があり産後の腰痛や疲れやすい、めまい、かすみ目、髪や歯が抜けやすい、乳汁が出にくいなどの症状に有効です。
小児鍼も鍼を刺すのですか?
いいえ、刺しません。
皮膚の表面をさすったり当てたりするだけの非常に軽い刺激の治療です。
治療期間はどれくらい必要ですか?
症状や病の罹患期間・軽重、体質などにより異なります。
1回で治る場合もありますが慢性になるにつれ治療期間が長くなる傾向にあります。
どのくらいの間隔で治療を受けたらいいですか?
治療期間と同様で症状などによって異なるため一概には言えませんが、初めのうちは1週間に2回程度治療させていただくことが多く、症状が安定すれば1週間に1回、2週間に1回、1ヵ月に1回というように間隔をあけていきます。また、急性期の場合は続けて治療させていただくこともあります。
小さな子供を連れて行っても大丈夫ですか?
はい、小さなお子様連れでも大丈夫です。
もしお気に入りの絵本や人形があればそれらもご一緒にお持ち下さい。
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